ホーム > TOPICS > 今月の読書から

今月の読書から

『黒牢城』 米澤穂信(角川文庫)

早めに夏休みをもらい、機内で読んでいました。歴史小説はほとんど読まないのですが、ベストセラーになっているというので手に取りました。

舞台は安土桃山時代、織田信長の側近であった摂津を支配する荒木摂津守村重が、大坂本願寺、毛利と組み反旗を翻すところからスタートします。そこに黒田官兵衛が織田方の使者として村重と対面します。この時代、使者は殺すか、返すかの二択であったのに、村重は官兵衛を地下牢に閉じ込めます。その後、城を揺るがす事件が勃発するのですが村重自身では解決できず、官兵衛を訪ね知恵をもらいます。ただ、その知恵というのが・・・。

引き込まれるように読みました。やはり小説は面白いですね。

(柏木 英樹)

2024.7.15

『最強の外国語習得法』 Kazu Languages(SB新書)

You Tubeで、著者のKazuさんが外国人と話している動画を見ました。

なんとKazuさんは、英語、スペイン語、アラビア語など12か国語を話します。
外国人とはインターネットを介して初対面です。当初は英語で話しているのですが、相手の国が分かると相手の母国語で話しかけます。相手もびっくりしますが、そこから一気に打ち解けます。

中高大の10年間の英語教育では、ほとんど話せず、前職では仕事上話さなければならないので英会話教室に通ってある程度は理解できるようになりましたが、ここ30年近くは海外旅行以外では話す機会がなくさび付いてしまっています。

Kazuさんは帰国子女ではなく、長期間の留学経験がないのになぜ話すことができるのか、その秘密を探るため、本書を手に取りました。

その秘密はインターネットです。今では様々な学習用のアプリがあり、それを日本語で学ぶのではなく、他言語で学んでいます。そうすることにより、新しい言語と今まで学んでいた言語の学習と復習が一気にできるといいます。多言語をマスターするためには、最初の3言語くらいまでは大変なようですが、そのあとはコツをつかめるといっています。

ただ、一朝一夕ではなく、学習し続ける習慣をつけることが重要とのことです、言語習得には地道に取り組むしかないようです。

なお、日本人にとって、初めて学ぶ言語としては英語は難しいようです。

(柏木 英樹)

2024.6.4